原発再稼働要請に思う [日記]
写真は、北海道幌別町のオトンルイ風力発電所
原発再稼働を要請、とのニュースが出ていた。テクノロジーはどんな最新のものでもどんなに注意を払っても、必ず失敗と試行錯誤を繰り返しすものだ。
船は沈むし、飛行機は落ちるし、電車は脱線するし、車はぶつかるし、発電所は燃える。こういった「普通の技術」は事故があってもその時を乗り越えれば確実に進歩していく。ところが、原発はその試行錯誤や失敗が許されないことは、ちょっと理屈を考えれば当然のことだったが、「いや絶対に大丈夫だ」とどんどん進めていった。それが今回の事故で、やはり何事も「絶対」などありえないことが、どんな人もよく分かったのではないか。
原発というものを完全にコントロールするのは無理であり、ヒトの英知を超えているのは素人でも分かる理屈ではないか。自分たちで尻ぬぐいできないものはテクノロジーではないだろう。放射能の前に人間などあっという間に命を奪われ、熱は何年かたてば冷めてもそれで終わらず、人類と全く違うタイムスケールでの戦いが延々と続く。
電気が足りる・足りないということではなく、始末する方法のない猛毒のゴミをどんどん出し続けてホントにいいのかいな、という考え方をしてみても分かりやすいと思うのだが。
コメント 0